EXHIBITION

「ADOLF LOOSの空間」展 開催

三田建築会館での特別展示

ADOLF LOOSの空間展の会場入口

三田建築会館での展覧会ポスター

2023年3月3日から、三田の建築会館にて「ADOLF LOOSの空間」展を開催いたしました。 この展覧会は、モダニズム建築の巨匠アドルフ・ロース(1870-1933)の建築思想と 空間デザインの本質を探る特別な機会として企画されました。

アドルフ・ロースは「装飾は犯罪である」という有名な言葉で知られる建築家であり、 機能主義建築の先駆者として20世紀建築に大きな影響を与えました。 本展では、彼の代表的な住宅作品を中心に、空間構成の革新性と 現代への影響について紹介しています。

展示内容

展覧会では、ロースの代表作であるシュタイナー邸、ミュラー邸、モラー邸などの 住宅作品を、図面、模型、写真を通じて詳細に紹介しました。 特に注目すべきは、「ラウムプラン(空間計画)」と呼ばれる彼独自の 3次元的な空間構成手法の解説です。

ラウムプランの革新性

ロースが提唱した「ラウムプラン」は、従来の平面計画を超えた3次元的な空間構成手法です。 各部屋の機能と用途に応じて天井高を変え、床レベルを調整することで、 限られた空間の中に豊かで多様な空間体験を創出しました。 この手法は現代の住宅設計にも大きな影響を与え続けています。

現代への影響

展覧会では、ロースの建築思想が現代の建築家に与えた影響についても紹介しました。 装飾を排除したミニマルな美学、素材の本質を活かした設計手法、 そして人間的なスケール感を重視した空間づくりは、 今日の建築設計においても重要な指針となっています。

開催概要

会期:2023年3月1日〜3月3日

会場:三田建築会館 1階展示室

主催:東洋大学櫻井義夫研究室/インテルメディア・デザインスタジオ

来場者数:約200名